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ドルビーサラウンド及び ドルビープロロジックII関連 |
デジタル機器: | DP563 | DP564 |
アナログ機器: | Model SEU4 | Model SDU4 | |
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DP563 ドルビー(R)サラウンド及びプロロジック(R) II エンコーダは、ドルビーサラウンドまたはドルビープロロジックII 製品用にマルチチャンネルのプログラムをエンコードするもので、そのマトリックスエ ンコードされた2 チャンネルサウンド素材は、あらゆる消費者向けアナログまたはデジタル製品(たとえば、テレビ放送、ラジオ、パソコンゲーム、コンソール ゲーム、CD、ビデオテープなど)に使用できます。2 チャンネル配信フォーマットのサラウンドコンテンツを作成する場において、DP563 は必須ツールと なるでしょう。
従来のドルビーサラウンドプロロジックシステムは4 チャンネル −レフト、センター、ライト、そして帯域制限された(100ヘルツから7キロヘルツ)モノラルのサラウンドチャンネル -を使いますが、新しいマトリックスサラウンドシステムであるドルビープロロジックII では、前方の3 チャンネルと広域周波数の制限を受けない、ステレオサ ラウンドチャンネル(左右のサラウンド)を使用できます。また改良されたステアリング技術により、優れたチャンネルのセパレーション獲保し、非常に安定し た立体音場を再生することができま
DP563 のドルビーサラウンドエンコーダは、アナログ方式のSEU4 ドルビーサラウンドエンコーダのマトリックスエンコードをデジタル化したインプリメ ンテーションを使います。DP563 はレフト、センター、ライト、サラウンドの独立の4 つの入力チャンネルをエンコードして2 チャンネルのドルビーサラウ ンドフォーマット(レフトトータルとライトトータル、ないしLt/Rt)を出力します。この2 チャンネル信号は、ステレオにもモノ再生との互換性を有し、 さらにドルビーサラウンドプロロジックデコード機能を持つ再生システムでは4 チャンネル再生も実現します。
一方新たに追加されたドルビープロロジックII エンコーダはレフト、センター、ライト、レフトサラウンド、ライトサラウンド5つの入力信号をマトリックス エンコードし2 チャンネルのドルビープロロジックII フォーマット(左トータル/右トータル、またはLt/Rt 信号から成る)を出力します。プロロジック II にエンコードされたプログラムは、ドルビープロロジックII デコード機能を持つシステムで5 チャンネルでの再生が可能であるだけでなく、ドルビーサラ ウンドプロロジック、ステレオ及びモノ再生にも使用できます。
また、DP563 はディスクリート5.1 チャンネルのサウンド素材を、ドルビーサラウンドまたはドルビープロロジックII マトリックスエンコードに必要な 4 または5 チャンネルにプレミックスする機能も備えています。センター、サラウンド、低周波数エフェクト(LFE)チャンネルに独立した入力レベルトリム を備えています。LFE チャンネルの処理には切換可能なリミッターとローパスフィルターが含まれます。
ドルビーE 技術を使う放送局やその他の製作現場においては、DP563 はマルチチャンネルのソースからステレオ放送用のドルビープロロジックII またはド ルビーサラウンドLt/Rtミックスを自動的に作ることができます。DolbyE エンコード時に作成されるメタデータを使ってDP563 を設定することが可能なため、専用のオペレータは不要になります。
モデルDP563 は映画フィルムサウンドトラックのためのマトリックスエンコードをするものとしては設計されていませんが、映画フィルムのサウンドトラッ クの最終ミックスの際にディスクリート4 チャンネル素材がマトリックスプロセスでどのような効果になるかをプレビューする("4:2:4 モニタリング") のに使用できます。
ドルビーDP564 マルチチャンネルオーディオデコーダは、DP563 でエンコードされたLt/Rt をモニターをする目的で使用するには理想的なデコーダ で、ドルビープロロジックII とドルビーサラウンドプロロジックのデコードをデジタルプロセスで行ないます。
ドルビーサラウンドは、アナログ、デジタルを問わず任意のステレオ(2 チャンネル)メディアによる4チャンネルオーディオの配信を可能とするマトリックス処理です。
エンコードされたプログラムソースは、モノ及びステレオ再生との完全な互換性を有していると同時に、ドルビーサラウンドプロロジックのデコード処理機能を備えたシステムを持っているリスナーは4 チャンネルのサラウンドサウンドを楽しむことができます。エンコードされたプログラムの2 つのトラックは、従来のステレオ(レフト、ライト)プログラムと区別するため、レフトトータル及びライトトータル(Lt/Rt)と呼ばれます。ドルビーサラウンドオーディオは、映画音声用にドルビーラボラトリーズが開発した「4:2:4」プロセスから発展したものであり、何千もの映画ビデオで使用されているだけでなく、多数のビデオゲーム、マルチメディアタイトル、スポットコマーシャル、CD などでも使われています。さらに、連続ドラマからスポーツイベントまで、幅広いテレビ番組でも使用されています。
ドルビーデジタルのディスクリート5.1 チャンネルデジタルサラウンドが登場しても決してドルビーサラウンドが時代遅れになったわけではなく、ドルビーデジタルサウンドトラックを備えているメディアも含めて現在でも広く使用されています。マルチチャンネルのドルビーデジタルの使用が難しいような場合でも、2 チャンネルのドルビーサラウンドLt/Rt エンコードされたドルビーデジタルプログラムを使えば、ドルビーサラウンドプロロジック再生システムを持つ数千万のユーザーにサラウンドサウンドを届けることが可能です。
オーディオ符号化アルゴリズム | ドルビーサラウンド /ドルビープロロジックII |
オーディオサンプリングレート | 32、44.056、44.1、47.952、48k サンプル/秒 |
周波数特性 | L、C、R 各チャンネル:下限は20Hz 以下から、上限はサンプリングレートで決まる値までの範囲で±0.1dB Ls、Rs チャンネル:100Hz〜7kHz±2dB LFE チャンネル(低域効果):20H 以下〜120Hz±1dB |
歪率 | 20Hz〜周波数特性上限で0.001% |
ジッター | AES3-1992 修正1-1997 に準拠 |
ダイナミックレンジ | 110dB 以上 |
ディレイ | 入力から出力:ユーザー設定、2ms 以下〜100ms、1ms または1 ビデオフィールド単位 |
デジタルオーディオ入力 | L、R、C、LEF、Ls、Rs の5 チャンネルデジタル入力(1、2、3):BN メス(ループスルー)、不平衡、信号レベルはAES-3ID-1995 準拠、75Ω 終端(ターミネータ)が必要 |
入力ワード長 | 24 ビット(内部SRC 使用の場合20 ビット) |
基準クロック入力 | BNC メス(ループスルー)、不平衡、信号レベルはAES-3ID-1995準拠、75Ω 終端(ターミネータ)が必要、第1 のデジタル入力(Dig In1)またはこの基準信号に同期してシステムが動作外部クロック無しでの動作は不可 |
デジタルオーディオ出力 | Lt/Rt信号:BNC メス、不平衡、75Ω、信号レベルはAES-3ID-1995準拠 |
出力ワード長 | 16 ビットから24 ビットまで調節可 |
シリアルリモートコントロール入力 | 前面:RS-232、ミニDIN 8 ピン メス背面:D-SUB 9 ピン メス、SMPTE207M 準拠リモートコントロール入力からシステムファームウェアのアップグレードが可能 |
システム基準レベル | デフォルト:デジタルフルスケール-20dB、ユーザー設定可能 |
テストトーン発振器 | 1kHz(公称)、システム基準レベル |
フロントパネルインジケータ | 16 文字×2 行の液晶ディスプレイ、各種LED インジケータ |
電源仕様 | 90〜264VAC、50〜60Hz、自動切り換え 最大25W |
サイズ及び重量 | 1 ラックマウントユニット、44mm×483mm×305mm 本体重量:3.9kg |