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DP569 - ドルビーデジタルエンコーダー

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ドルビーDP569は、ドルビーデジタルマルチチャンネルオーディオのレファレンスエンコーダです。56kbps から640kbps のエンコ ードビットレート、モノから5.1チャンネルサラウンドまでのチャンネル構成をサポートします。DP569 は、自動化された放送設備やDVDなどのパッケージメディアのマスタリングを含む、デジタルテレビ、ケーブルテレビ、ディスクオーサリングなどのアプリケーションを対象としています。

DP569 は、3対のAES3 デジタルオーディオ入力と、1対のAES3出力を備えています。また、他に独立のAES3入力があり、基準クロック信号、または複数のドルビーデジタル信号を含むマルチプレックスされたAES3 ビットストリームの入力に使用できます。DP569 のビットストリーム検出機能をオンにしておくと、すでにエンコードされたドルビーデジタルオーディオビットストリームは自動的にパススルーされます。ドルビーサラウンドの入力信号にかけられたマトリックスエンコードもそのまま通されます。

LTC とVITC をサポートしたEBU/SMPTE タイムコード入力を使用すれば、ディスクオーサリングで個々のプログラム部分やサウンドトラックファイルを作成する際にエンコーダを正確にスタート・ストップさせることが可能です。放送アプリケーションでも、タイムコードをトリガーに使用して自動的にエンコーダの設定を変更することにより、プログラムの切り換わりがスムーズになります。一部のシステムでは、A/V同期に必要なタイムスタンプもDP569 で取り出せるようになっています。

ステータス信号とコントロール信号を含む汎用の入出力信号のために、2 つのコネクターが設けられています。実際にシステム障害が発生した場合、及びその危険性がある場合には、障害監視回路がそれを知らせます。また、バイパス接続を利用することによって放送用設備でのホットスタンバイモードを実現できます。

DP569 のフロントパネルには、各種ステータスパラメータを表示する英数字液晶ディスプレイと、チャンネルの動作状態を示す3色LEDが並んでいます。また、フロントパネルディスプレイ、設定パラメータ、デフォルト及びプリセットモードなどの設定用に、プッシュボタンなどの各種コントロール類が設けられています。さらに、フロントパネルとリアパネルにはシリアルインターフェースが装備されており、同梱のアプリケーションソフトウェアを使用することにより、Windows95/NT を搭載したPCやその他のリモート機器からDP569 の構成変更や制御を行うことが可能です。

ドルビーデジタルソースのデコード処理については、ドルビーデジタルマルチチャンネルレファレンスデコーダのドルビーDP562が、DP569 との組み合わせという面で理想的です。DP562 は5.1チャンネルのドルビーデジタルのデコード処理に加え、4 チャンネルドルビーサラウンドプロロジックのデコード処理もサポートしています。また、マルチチャンネル機能が必要ないアプリケーション向けに、2チャンネルドルビーデジタルエンコーダユニット、ドルビーDP567 もご用意しています。

ドルビーデジタルについて

ドルビーデジタルは、聴覚マスキング効果とチャンネル内及びチャンネル間両方の冗長性を利用して高音質デジタルオーディオの効率的な保存と伝送を実現する、知覚型オーディオ符号化アルゴリズムです。

ドルビーデジタルでは、民生用サラウンドサウンドフォーマットである5.1 チャンネル/384〜448kbps やステオプログラム用の2 チャンネル/192kbps など、チャンネル数とビットレートの組み合わせを、個々のアプリケーションに応じて適宜決められるようになっています。また、民生用ドルビーデジタルデコーダはマルチチャンネルビットストリームをモノ、ステレオ、またはドルビーサラウンドにダウンミックスして再生することが可能であり、幅広いリスニング条件において完全な互換性を実現しています。

マルチチャンネル符号化システムとして考案されたドルビーデジタルは、1992 年に映画音響用としてデビューしました。それ以来、優れた音質と帯域利用効率、柔軟性の高さなどの理由から、レーザーディスク、DVDでのマルチチャンネルオーディオの国際規格、ATSC デジタル放送テレビとSCTE デジタルケーブルテレビのオーディオ規格などに採用されてきました。また、DVBを始めとする衛星放送システムでも利用が拡大しています。

DP569バックパネル

仕様

オーディオ符号化アルゴリズム ドルビーデジタル
オーディオサンプリングレート 32、44.1、または48k サンプル/秒 ユーザー選択可能なサンプリングレート変換機能により、入力時とエンコード後のサンプリングレートを独立に設定可能
周波数特性 下限は20Hz 以下から、上限はデータレート、サンプリングレート、チャンネルモードで決まる値までの範囲で、±0.25dB
歪率 1kHz で0.01%以下 20Hz〜アルゴリズムの上限で0.02%以下
ダイナミックレンジ 110dB 以上
符号化ディレイ 動作モードによって変化最低179ms から最大450ms ユーザー指定または外部TTL パルス(外部ディレイ入力)による自動設定が可能
デジタルオーディオ入力 デジタル入力(1/2、3/4、5/6)及び基準入力:BNCメス(ループスルー)、不平衡、信号レベルはAES-3ID-1995/SMPTE 276M 準拠、75Ω終端(ターミネータ)が必要
バイパス入力:BNC メス、不平衡、信号レベルはAES-3ID-1995/SMPTE 276M 準拠
デジタルオーディオ出力 エンコーダ出力(メイン及び切り換え):BNC メス、不平衡、75Ω、信号レベルはAES-3ID-1995/SMPTE 276M 準拠
タイムコード入力 LTCIn:3ピンXLRメス、平衡、10kΩ VITC In:BNC メス(ループスルー)、不平衡、75Ω
シリアルリモートコントロール入力 前面:RS-232、ミニDIN 8 ピン メス 背面:D-SUB 9 ピン メス、SMPTE207M 互換(RS-485)
プロトコル:SMPTE RP113(ESbus)のサブセット
補助データ入力 RS-485、D-SUB 9 ピン メス
外部ディレイ入力 BNC メス、0〜5V TTL レベル
汎用入出力 D-SUB 9 ピン メス)、0〜5V TTL レベル
テストトーン発振器 1kHz(公称)トーン、デジタルフルスケールに対し、-18dB、-20dB、または-∞dB(デジタルゼロ)
フロントパネルのコントロールおよび表示部 コントロールキー付きの、16 文字×2 行の液晶ディスプレイ各種LED ステータスインジケータ
電源仕様 90〜264VAC、50〜60Hz、自動切り換え 最大15W
サイズ及び重量 44mm×483mm×324mm(1.75″×19″×12.75″) 本体重量:4.8kg(10.5 ポンド)
動作環境 5°〜45℃、自然対流による冷却 湿度0〜90%(結露無きこと)
保証 1 年間無償保証(部品及び工賃)
本製品の仕様は予告無しに変更されることがあります。