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一般的な質問

最も一般的な設計は、いわゆる2ウェイシステムです。特定の周波数を再生するために設計された2種類のトランスデューサ、ツイーター(高域用)とウーファー(低域用)が、音の再生を行います。すべてのADAM Audioスタジオモニターには内蔵アンプが搭載されているため、「アクティブスタジオモニター」と呼ばれています。反対に、アンプが内蔵されていないタイプのモニターは「パッシブモニター」と呼ばれます。

一般的に、アクティブモニターには内蔵アンプと信号処理機能(フィルタリング、EQ)が搭載されています。パッシブモニターの場合、アンプによる信号増幅やEQによる信号処理は外部の機器を使用しなければなりません。アクティブスタジオモニターでは、音源(PC、インターフェース)からモニターに入力された信号がアクティブクロスオーバーによってラインレベルでクロスーバーされるため、内蔵アンプからトランスデューサ―への信号伝送時における損失を最低限に抑えることを可能にし、リニアな音を維持することができます。

これはよくある質問なのですが、実は最も誤解されている点の一つでもあります。答えとしては、ADAMの採用しているX-ART / S-ART / U-ARTツイーターは、従来型のリボンツイーターとはまったく別のものです。ADAM Audio独自のART(Accelerating Ribbon Technology)技術は、ダイアフラムがリボン状ではなく折り畳まれたフォイルであるため、一般的にリボンツイーターと呼ばれる技術とは動作原理がまったく異なります。Accelerating Ribbon Technologyで使われている「リボン」という用語は、メンブレン(振動膜)を指しており、決して機能性を意味するものではありません。

ADAM Audioでは、T5V、T7V、A3X、A5X、S2V、S3HおよびS3V向けに専用の取付け金具を提供しています。その他のモデルについては、現時点では専用の取付け金具の提供はしていません。

通常、これが何かの問題の原因になることはありません。ダンピング材がポートを通る空気の流れを明らかに妨げている、または、ハッキリとした音の劣化(バタツキ音などの異音)が発生してる、等の具体的な症状がなければ、問題は一切ありません。

スピーカーは可動部品を含む製品です。したがって、これらの部品の可動領域が万全となり、使用に十分に適した状態になるまでには、ある程度のエージングが必要になります。しかるべきエージングを経た後、スピーカーはその音響ポテンシャルを完全に発揮することができます。“通常”のエージングには約24時間かかります。スピーカーをエージングさせるためには、広い周波数成分を含んだ音楽信号を、異なる音量レベルで一定時間再生することをお勧めします。

モニタースピーカーのセットアップ

モニタースピーカーと耳のあいだに遮るものを置かないようにしてください。正しく設置できていれば、リスニングポジションからスピーカーの全体を見ることができるはずです。スピーカーの安全性および音響上の理由から、スピーカーは安定した硬い面に設置してください。

モニタースピーカーの音響中心軸が、ちょうどリスナーの耳を向くように設置してください。モニタースピーカーの音響中心軸は、通常ツイーターのすぐ下にありますので、ツイーターがリスナーの耳を向いているように設置すれば問題ありません。スピーカーを低い位置や高い位置に設置する場合には、モニタースピーカーに適切な角度をつけて調整してください。一般的なリスナーの耳の高さは、床から120cmの位置になります。

モニタースピーカーをステレオで使用する場合、最適なリスニングポジションを見つけるには、リスナーと両スピーカーの位置関係を仮想の正三角形とみたて、それぞれが三角形の頂点となるような配置にしてください。この位置関係を基本として、リスニングポジションや部屋の環境に合わせてスピーカーの位置を調整してみてください。

マルチチャンネルでスピーカーを使用する場合の配置は、リスナーを中心とした円周上、0°(センター)、30°(フロント右)、110°(リア右)、250°(リア左)、330°(フロント左)の箇所にスピーカーを設置してください(5.1サラウンドの場合)。ITUが推奨するこの構成は、音楽や映画など、コントロールルームの使用用途によって異なる場合があります。いずれにしても、スピーカーがリスニングポジションを中心に左右対称に設置されており、フロントサイドとサラウンドスピーカーがリスナーの耳に向いているよう角度調整されていることを強くお勧めします。

すべてのADAM Audioスタジオモニターは、一部のモデルを除き、縦置きでの使用が標準となります。しかしながら、必要に応じてモニターを横置きで使用することも可能です。その場合は、モニターが鏡面対称であること、つまりツイーターが両方とも外側または内側に向くよう注意してください。こうすることは、正確なステレオイメージのために非常に重要です。縦置き型のモニターを横置きで使用するときでも、特にARTツイーターを回転させる必要はありません。

サブウーファー

現代の音楽や制作テクニックにおいては、低域にもたくさんの音楽情報がある場合が多く、低域のコントロールをしっかりと行う必要があります。サブウーファーを使うことにより、十分な精度で低域をモニターすることが可能になります。サブウーファーを使用する目的は、低音の再生レベルを大きくすることではなく、より低い音域の音にアクセスすることです。

以下の表で、部屋のサイズ別の推奨サブウーファータイプをご覧いただけます。ただし、この表はあくまでも推奨にすぎませんので、必要に応じてご自身の環境や用途にあったスピーカーをお選びください。


部屋の体積(立方メートル) 一般的な面積(平方メートル) 推奨サブウーファー
~40立米 ~18平米 Sub7
40~50立米 ~20平米 Sub8
50~70立米 ~25平米 Sub10 MK2
70~90立米 ~30平米 Sub12
90~180立米 ~60平米 Sub15
180~立米 60~平米 Sub2100

スタジオモニターのパワーは、サブウーファーのパワーと一致する必要があります。 2.1セットアップでは、次のようなペアリングで使うことをおすすめします。


モニタースピーカー サブウーファー
T5V, A3X Sub7
T7V, A5X Sub8
A7X, S1X Sub10mk2
A8X, S2X, S2V Sub12
A77X, S3X, S4X, S3, S5 Sub15
S5X, S6X, S7A MK2 Sub2100

部屋の要素(寸法、対称性、家具など)の影響が非常に大きく、あらゆる環境に推奨できるサブウーファーのクロスオーバー設定はありません。サブウーファーの設置位置を決めた後、色々な設定を試してみることをお勧めします。

すべてのサブウーファーにはアクティブなベースマネージメントが装備されており、スピーカーへ送られる信号を85 Hzでカットオフする「サテライトフィルター」が設けられています。サテライトフィルターを使用する場合は、サブウーファーのローパスフィルターの周波数も85 Hzに設定することをお勧めします(これは工場出荷時の設定です)。

一般的に、小型のスピーカー/スタジオモニターを使用する場合には、高めのカットオフ周波数が推奨されます(約100〜115 Hz)。カットオフ周波数を高めに設定するためには、サブウーファーとスピーカーをオーディオインターフェースに個別に接続すると良いでしょう。そうすることで、スピーカーに送る信号のハイパスフィルターを自由に設定できます。サブウーファーを通してサテライトスピーカーを接続しても、音質が損なわれることはありません。

サブウーファーのクロスオーバー周波数を変更しても、サテライトフィルターの周波数設定は変わりません。

低周波(約100Hz以下)は無指向性であるため、リスナーが音の発生源を見つけることは難しいと言われています。しかし、それゆえにサブウーファーの配置は特に重要ではないという説は、完全なる誤解です。サブウーファーの配置は低域の再生に決定的な影響を与えます。部屋の寸法や家具の配置など、すべての部屋はユニークな特徴を持っています。そのため、以下の説明はあくまでも、この課題に取り組むための入門的な知識として捉えてください。反射音の干渉と定在波という、サブウーファーやルームアコースティクスを語るうえで避けては通れない2つ問題に焦点を当てて、説明をしていきます。

  • 1.スピーカーとサブウーファーの距離:ほとんどのセットアップでは、信号同士の干渉を最小限に抑えるために、サブウーファーはサテライトスピーカーからあまり遠くに置かないことをお勧めします。信号同士の干渉とは、2つ以上の音源から発せられた音波の重ね合わせを意味し、特定の周波数の減衰や相殺、または増強をもたらします。また、近くに大きな反射面のあるような場所への設置は、できるだけ避けてください(ギターキャビネット、仕切り壁、ラックなど)。

  • 2.壁までの距離:一般的に、サブウーファーと近接した距離にあるすべての壁は、音圧を約6 dB上げます。例えば、部屋の隅にサブウーファーを置くと、約18 dBの音量増加になります。これは、音楽再生の精度の低下をもたらす可能性が高いといえます。部屋の形状に由来する別の大きな問題は、定在波です。定在波は反射する物体(通常は部屋の壁)の間を往復する音波で、物体の間で音の波が「立っている(動いていない)」ように見える現象です。スピーカーはから発せられる音波は、前に発せられた音波と重なり続けることで、特定の周波数の局所的な不均衡をもたらす悪循環が発生します。

  • 3.試行錯誤が大切です!最高のセッティングを見つけるための最も重要なツールはあなたの耳です。簡単な方法が2つあります。一つ目は、最初にリスニングスポットを決めてから、サブウーファーを様々な位置に動かし、音の比較をする方法です。もう1つの方法は、サブウーハーをリスニングポジションに置き、自分が部屋の中を動き回り、一番音のバランスがいい位置を探すという方法です。最も音がいいと感じた場所に、サブウーファーを設置します。

フェーズスイッチを使用すると、サブウーファーの位相を180°変えることができます。これは、サブウーファーユニットの極性を変えることを意味します。

モニタースピーカーのウーファーとサブウーファーは、低域の再生において基本的に同相で動作しますが、サブウーファーがリスナーを中心としたスタジオモニターとの同心円状に並んでいない場合、もしくは非対称な位置に設置されている場合、音の波のキャンセリングがクロスオーバー帯域(サブウーファーとスタジオモニターの両方が音を再生する周波数の範囲)で発生する可能性があります。つまり、ウーファーとモニタースピーカーの間の距離に応じて、0°または180°のいずれに切り替えることで、より適した位相になることがあります。ここでも、最適な設定を見つける最良の方法は、良い結果につながるまで様々な設定を試してみることです。

コネクタの接続

AXシリーズに関しては、可能です。 XLRとRCAの両方のコネクタを同時に使用する場合は、一度に1つの信号だけを送信するようにしてください。スピーカーが同時に両方のコネクタを介して信号を受信すると、音が劣化します(両方の音源が同時に聞こえる)。Fシリーズでは、RCAジャックへの接続によりXLR入力が切断されるため、併用することはできません。Tシリーズには、XLRとRCAのどちらかを選択できる2方向入力スイッチが付属しています。SシリーズおよびSXシリーズのモデルにはRCAコネクタは装備されていません。

極端な設定(モニターの音量ノブを最大に設定し、コンピュータの出力レベルを最小にするなど)を使用しない場合は、コンピュータ側の音量調整を使用したからといって、音質が劣化することはありません。ただし、ダイナミックレンジの減少には注意してください。

製品の安全性

技術的には、モニターの電源を常にONにしていたからといって、何か問題が起きるということはありません。オーディオ信号を再生しないことを意味する「アイドルモード」における電力消費に関しても、妥当な範囲内であるといえます。ただし、環境への配慮を考えた場合、長期間使用しない時にはモニターの電源を切ることをおすすめします。Fシリーズ、ARTistシリーズおよびすべてのサブウーファーのモデルには、一定時間入力信号がない場合、自動的にスリープ状態になるスタンバイモードが装備されています。入力信号が検出されると直ちにアクティブモードに戻ります。

システムの電源を入れるときは、次の順序を守ることをおすすめします。

  • 1. PC、ミキサー、プリアンプなど
  • 2.サブウーファー
  • 3.モニタースピーカー

この方法で、パワーオン時のクラッキングノイズがツイーターで再生されることを避けることができます。また、出力信号に何か問題があった場合には(例:非常に高い信号レベル)、耳やモニターに損傷を与える前にその問題を発見することができます。電源を切る時には、手順を逆の順序で実行します。また、すべてのADAMモニタースピーカーにはパワーオンディレイが装備れています。したがって、電源タップ等で同時にすべての電源をオン/オフすることも特に問題はありません。

キャビネット全般のクリーニングには、糸くずの出ない、適度に湿った布を使用することをおすすめします。スピーカーの振動版は、柔らかいブラシを使ってホコリを取り除くようにしてください。

保証と修理

MyADAMユーザーに購入した製品の登録をする必要があります。MyADAMユーザーの登録方法については、以下の【MyADAMユーザーエリア】の項を参照してください。

申し訳ございませんが、海外の販売店よりご購入されたADAM Audio製品のサポートにつきましては、製品をご購入された販売店にお問い合わせください。

MyADAMユーザーエリア

MyADAMユーザーエリアにアクセスするには、https://www.adam-audio.com/にアクセスし、自分のアカウントにログインする必要があります(Eメールアドレスとパスワードが必要)。まだMyADAMアカウントをお持ちでない場合は、ユーザー登録を完了してください。登録を完了するには、有効なシリアル番号を持つ少なくとも1つのADAM Audio製品が必要です。パスワードを忘れた場合には、リセットをすることができます。登録されている電子メールアドレスに、リセットリンクが送信されます。リセット方法の詳細については、この電子メールの指示を参照してください。

MyADAMユーザーエリアからの電子メールは、通常数分で届きます。迷惑メールフォルダを確認してもメールが届いていない場合には、お手数ですが、info@cfe.co.jpまでお問い合わせください。

2017年1月1日以降に、認定されたADAM Audioの販売代理店からTシリーズ、AXシリーズ、SXシリーズ、Sシリーズまたサブシリーズのスピーカーをご購入されたお客様は、延長保証の適用対象となります。この延長保証が適用されることで、通常の2年保証が3年間延長され、合計で5年間の保証を受けることができます。2017年1月1日以前に上記シリーズのスピーカーを購入されたお客様は、製品登録を行わない状態でも5年保証の適用対象となります。




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